サイト作り連載講座 (1…イメージカラー)
サイト作りでは、まず、サイトのイメージカラーを決めることから始めます。
サイトのイメージカラーというのはサイトをアピールしていく上で大事なことなのです。

コンピュータ画面には大きく分けて、ブラウン管画面と液晶画面とがあります。
それぞれ特徴を持っていますし、表示状態は多少の違いがあります。

サイトに来られる方の環境は多種多様ですから、どの様な見え方をするのか、配慮しながら
イメージカラーの選定を行う必要があります。
64色表示等という人はさすがに少ないでしょうが、128色表示で見に来られる方は、
今でも結構いらっしゃるはずです。無論フルカラーの方もいらっしゃるでしょう。

背景に暗い色調は、選ぶべきではありません。液晶で128色表示の場合、低輝度で文字が読めない場合があるからです。
サイト目録をじっくり見てもらおうと考えるなら、自ずから、色調に冒険は出来なくなります。
チラチラする表示、過激な色調、目が疲れる色調は原則的に避けるべきです。
個人的趣味で、そういうのが好きな方は、個人サイトを別途に作り、そちらで楽しむべきでしょう。

自分の使っているモニター環境でイメージ通りの色調が出たからと云って、他の方も同じと考えてはならないわけです。
商用サイト作りでは、こういう配慮が常に必要です。

具体的なカラーモード選定では、基本的には128色の環境を選択し、
液晶とブラウン管の両方のモニターで確認しながら、具体的な色のモードを決めていきます。
どんなに好きでも、フルカラーでなければ出ない色など選ぶべきではありません。妥協が必要と云うことです。

フォントや、バックグラウンドカラーの指定では、#123456等と指定していきます。
6桁のコードですが、これは2桁ずつ区切られたものを、連続表示しています。
つまり、#の後は、12−34−56と見て行くわけです。
それぞれ順に、赤色R−緑色G−青色B という指定を表しています。光学3原色の組合せです。

値については、各桁の表示は0から始まり、順に、0123456789abcdef となって f を最後にしています。
つまり16種です。これは16進文字コードによる表現であることを示しています。

例えば青の部分だけ取り上げてみると、
00の値が最も暗く、ff の値が最も明るい状態を示します。
この進み方は、10進数に置き換えると、次のような対応になります。

16進文字コード 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0a 0b 0c 0d 0e 0f 10 11 12 fe ff
10進数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 254 255

255というのは、16×16=256 で、最初を0から始めるので、255になる訳です。

つまり青系の選び方が256種類ある、ということです。
同じように、赤系も256種類、緑系も256種類、ありますから、
この3色の組合せは、256×256×256=16777216 種類。
これだけの色の選び方があり、全部使う場合を、フルカラーと呼んでいるわけです。

#000000 は各色最も暗い明るさですから、これを合成すると黒色を表すことになります。
#ffffff は各色最高の明るさですから、合成すると白色になります。


この6桁表現は、後々まで響きますから、意味をきちんと理解しておいてください。

サンプル表示してみましょう。
#000000
 
#000001
 
#000002
 
#000010
 
#000055
 
#000090
 
#0000ff
 
#000000
 
#000100
 
#000200
 
#001000
 
#005500
 
#009000
 
#00ff00
 
#000000
 
#010000
 
#020000
 
#100000
 
#550000
 
#900000
 
#ff0000
 
#000000
 
#010101
 
#020202
 
#101010
 
#555555
 
#909090
 
#ffffff
 

最初の3列の色の違いが解りますか?
私には解りません。フルカラーが、どれほどの意味を持つか、ここで明らかになる訳です。
フルカラーは特殊な場合を除いて、使っても意味がない。ということです。

少し上の方で128色を選択と記した意味は、これでお解り頂けるでしょう。
128色もあれば充分なわけです。
小学生の頃、色鉛筆や絵の具の色は何色使っていたか思い出してみて下さい。

良く、フルカラーでGIF画像作成されているサイトがありますが、殆ど無駄なことというべきです。
サイズが大きくなる分、はた迷惑としか云いようがありません。
パソコン画面は、丁度印象派絵画の点描法のようなものです。
拡大鏡使って画面を見ると点の集まりだということが解ります。
中間色調は、各点の明るさを少しずつ変えて表示しているわけです。
テレビ画面と違うのは、デジタル表示しているという点です。(2進数表示)
つまり点単位で、表示の明るさを指定できると云うことですね。
テレビ画面は、Hi-Vision 含めてアナログ表示です。

ついでに云うと、例えばブラウン管では画面の表面に3種類の希土類蛍光体を塗っていて、そこに電子ビーム、つまり電子が当たると、発光する仕組みになっているということです。
液晶では、電流が流れると発光する液体を封じ込めているわけです。液晶画面触るとブヨブヨしてますね。
(でも余り触らない方が良いです)

back