プログラミングについて1
データーが増えてくると、いずれプログラム処理を考えなければならなくなります。
山口組合の各サイトレベルでは時期尚早ではあるのですが、幾つかのサイトで、四苦八苦されているようなので、
基本的なことだけ記しておきます。
まずデーターとプログラムの関係です。
データーとプログラムはどちらが大事かというと、これは云うまでもなくデーターです。
プログラムというのはあくまでも、脇役です。
コンピュータ作業始められて、間もない方は、プログラミングというのは何処か難しそうで、たいそうな事だと思われることが多いのですが、
これは完全な誤解です。

プログラムというのは、コンピューターに作業手順を示す事ですが、一番簡単なのはバッチファイルで、これは電源を入れた際に、コンピューターが立ち上がってくる際などに使われていますが、これも立派なプログラムです。
コンピューターは基本的に怠け者で、単純作業しかできないので、
「表示しなさい」とか「計算しなさい」とか一々命じてやらなければ何もしません。
一見複雑に見える動作も、その背景にこれらの命令を記した手順書があって、その通りに作業しているだけです。
この手順書がプログラムです。

プログラムよりデーターの方が大事であると云う認識は非常に大事なことで、あるプログラムに合わせてデータを作ると云うようなことは、完全に本末転倒したあり方です。
データに合わせてプログラムを組む。これが原則です。
勿論、プログラム処理を念頭に置いて、データ構成を考えると云うことも大事なことです。

古書店サイトで使われるプログラムといえば、検索と表示と注文の処理でしょう。
これらをどう組合せ、どの様なものにしていくのかは、各サイト運営者の考え方次第ですが、
プログラムに頼り過ぎたサイトは重くなる。ということは理解しておく必要があります。
現在のネット環境は、プログラムを動かすには余り向いていない環境なのです。
それ故、プログラム処理は必要最小限に止めておくということも、大事な判断になるわけです。
プログラムが多用されたサイトが優れたサイトなどと思っている方がいたとしたらその認識は改める必要があります。

複雑怪奇なプログラムに合わせてデータを作る等と言うことは、愚の骨頂。な訳です。

ネット上で広く使われているのは、Perlというプログラム言語ですが、これはどちらかというと、偏執狂的言語です。
というのは、記号による単純化が激しい言語だからです。
検索プログラムの心臓部には、例えば
=~s/<[^>]*(>|$)//g;
等と記された部分があることがありますが、これって何か解りますか?
私は見ただけで嫌になります。(^^ゞ
それでもPerlが使われるのは、インタープリター言語である。変数の型宣言にうるさくない、HTML生成が簡単に出来る。ライブラリーが豊富。
等という事が理由であるわけで、特にインタープリター言語であるということがParlが広く使われている一番の要因です。

インタープリター言語というのは、プログラムが記されたテキストファイルをまず読み込む訳ですが、
それをコンピューターに解る言語に変換するプロセスはサーバーに置かれた別プログラムで処理して動作させる。という言語仕様です。

一方、C等はプログラムの記されたテキストファイルを、コンパイルという処理、つまり先に、コンピューターに解る言語に変える処理をして、実行可能ファイルを作り
それを動作させる訳で、処理過程が違うわけです。

この処理過程の違いは、プログラム処理速度の違いとして出てくるわけで、それ故、速度を上げるために、
Perlでは、上記のような、記号の多用による単純化を行っているのです。

話がそれましたが、プログラムよりデータが大事という事は、何度繰り返しても言いすぎない大事なことで、
先ずは、データ仕様をきちんと作ることが大切です。
プログラムは、そのデータ仕様に合わせて組み上げるべきものです。
この事はよくよく頭に入れておいてください。
つまり、プログラムに合わせて、データの作り替えをし、四苦八苦する等と言うことは、くだらない事だということです。
そんなことなら、そういう事を強いるプログラムは使うべきではないということです。

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