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一 括 講 読

投稿時間:00/03/13(Mon) 05:52
投稿者名:緑風舎
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URL :http://k-pj.com/ryoku/
タイトル:カミュ「異邦人」
20世紀の文学上のテーマー「疎外」を最も端的に表現した作品であろう。
疎外というと難しそうだが、「枠の外」「蚊帳の外」と云えば多少は解りやすくなる。
大上段に語れば、産業革命以後、村落共同体を喪失し、都市への流民が大量に発生した。そこに暮らす住人は、自分が他人と異質で他人に相手にされない、寂しい感じを受ける。異質な自己を感じる様になってきている。
とまあ、そういったことだが、後数ヶ月を残す今でも尚、この問題に解答は得られなかった。そう、文学はここで行き詰まってしまっているのである。
「ここは何処、私は誰」その問いを繰り言のように繰り返すばかりである。



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