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投稿時間:00/02/05(Sat) 21:56
投稿者名:緑風舎
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URL :http://kosyo.net
タイトル:バルザック「知られざる傑作」

これを読んだのは中学2年生の頃だったろうか。
バルザックが好きになる契機となった小品である。

私事だが、祖父は水墨画をたしなみ、学徒動員で戦死した伯父は東京美術学校に行っていたらしく、ガキの頃は祖父の絵や伯父の残した絵に親しんで育っていた。
それなりに素養があっても良さそうなものだが、絵心は全くない。
小学生の頃、一度絵画コンクールで金賞を得たが、実はその絵は、冬の情景を描く際、人物に手を描き入れるのを忘れていたという代物で、以来、そういう類のものには眉に唾するようになっていた。

バルザックのこの小品は、画家が加筆のあまり、画を真っ黒に仕上げて満足するという話なのだが、作家と評論家の関係をえぐり出しているように感じられたものである。

10年の後、美学論、芸術批評論考に触れるに際しても、この作品がいつも頭から離れることはなかった。


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